楽になる考え方/疲れる考え方(後編)

2016.05.19

後編です。

じゃあ、「楽になる考え方」ってなんなんだろう、と。

自分が使っている具体例を挙げて、考えてみます。

①営業マン的オートメーション

私がよく使っている手なのですが、「成功しよう」と考えると疲れちゃうので、「10本作ろう」とか「100回しよう」とか、回数を決めちゃって、その間は何も考えないことです。

目標を結果に置かず、プロセスに置いちゃうのですね。すると、ストレスが自然となくなります。ひたすら数をこなして、反省して、また数をこなす・・・みたいな、自然と、自動的に、自分の身体が動いていく感覚になります。

スポーツもそんな感じですね。私はテニスをやっているのですが、試合に勝とう、ではなく(当然勝ちたいと思って挑むのですが)、月に2回試合に出よう、と回数を決めて、試合に出ています。反省はします。で、ぐるぐるPDCAサイクルを回しています。続けられれば、上達はするし、勝てるようになっていきます。

当然、結果に向けてもっと追い込む、という手法もあるかと思いますが、「継続は力なり」系の取り組みをしている人にはオススメできる考え方です。

たとえば、「Webサービスを当てるには数年かかる」とか「最初の1〜3年は鳴かず飛ばず」みたいな話をよく聞きますが、それが真理ならば、「自分が作ったWebサービスは3年は続けます」と決めちゃうのも、楽になる考え方の1つです。あと、「プレスリリースは月2本打て」みたいなベンチャー指導がありますが、それもその好例ですよね。

結果は神のみぞ知るですが、「決めちゃう」のは自分でできますので…

 

②処方箋ベース思考

最初の職場がコンサル会社だったので、いわゆるロジカルシンキングとか問題解決思考とかみたいなのを学びましたが、実はあれって、上手く使える人はいいのですが、上手く使えないと、「疲れる考え方」になることがあると個人的には思っています。

凹んでいる人に「なぜ?」「なぜ、うまくいっていないの?」「なぜ、動かないの?」「なぜ、無理だと思っているの?」と、なぜなぜ詰問しても、逆にきついことってありますよね。

だいたい、ドツボにハマっているときというのは考えられないのです。超賢いコンサルタントでも、ベンチャーやったりすると、ドツボにハマって、思考停止状態にハマる人とか見たことがあります。ビジネスの戦場には、「度胸」・「精神力」というパラメーターがあるのです。

結果、心を鍛えればいいのですが、そうはいっても、心を鍛えるのは簡単じゃないし、時間が掛かります。これは私自身もうんうん唸ります。心の成長過程で、楽に考えるにはどうしたらよいのだろう、と。

思考と感情はそう簡単には分かれられないです。なので、心の成長過程では、心が参っているときは思考がどうしようもなく使い物にならない、なんていうシチュエーションがあるのです。

そういうときは、思考と感情に頼らないというのもありです。ロジカルな問題解決思考が上手くいかないのであれば、とりあえず処方箋ベースで「○○しちゃう」と決めちゃう。もしくは決めてもらっちゃうのです。

仕事もプライベートも流れが悪い局面って、誰しもあるのですが、その局面で問題解決しようともがくと逆に溺れてしまう、というときは、たとえば「片っ端に自分が行ったことのないイベントに顔を出し、新しい人に出会う」みたいな処方箋を決めて、ただそれをやりきる、というのは結構有望です。そういえば、人生どん底のときに「毎月1回必ずバーに行く」と決めて、バーでの出会いをきっかけに、どん底脱出した人がおりました…

「決めちゃう」の威力は半端ないです。問題解決思考というのは、ぶっちゃけ、比較的精神的動揺を抑制できる環境で、組織的意思決定をするときと相性が良いです。個人的判断というのは、問題解決思考も、処方箋ベース思考も、使えるものはなんでも使う、という世界観だと思います。

 

③「考える」というよりかは「想像する」

これ、最近めっちゃ思うのですが、考える仕事をしていると、想像する感覚を忘れやすい、ということを自覚すべきなんじゃないかと思います。イマジネーションはやっぱり大切です。

「なりたい自分を描きましょう」ってベタにいうけれども、普段考えてばっかりだと、想像できなくなってしまうのですよね。考えて最適解を出そうとすると、つまらないアイデアばかり出てきて、その未来像にわくわくしない。結果、疲れる考え方になります。

「あんなこといいな、できたらいいな」的な「ワナビー思考」ってダサいなーって昔はよく思っていたのですが、それだけではいけないけれども、やっぱり必要です。オペレーションに埋没して、「実現すること」に従事していると、ワナビーを忘れてしまうので、時々やっとかないとなあと思います。

 

他にもいろいろありそうですね。

風呂入っているときだけは「考えない」「イマジネーションだけする」みたいなルールを作ってもよいかもしれませんね。

何にせよ、「楽になる考え方/疲れる考え方」という性質のものがあるので、悩んだときは上記のような思考転換を試してみるのがいいのではないかなと思いました。

そんなことを考えました。

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