「上司がGoing my wayすぎて困る」という話

2016.05.26

人からよく「上司がGoing my wayすぎて困る」という話を聞きます。

そういう上司は、起業家マインドが高く、個人としてとても魅力的なんだけれども、仕事の振り方が雑で、「ちょっとやっといて」とか「あ、これ、変更で!お客さんに言っといて!」とか「あー、ちょっと海外行ってくるわー」とか、何かと大変だったりします。

会社で働く友人から相談される度に、これって何なのだろうと考えてしまいます。

部下からすれば、「方向性も出さないで何を言うんですか・・・あとで『なんかよく分かんないけど違う』とか言うだろうしさ・・・」、「前日にこんな無理な変更、お客さんに説明できないよ・・・」、「え、判子押してほしい資料溜まってるんですけど・・・」と、そんな感じだと思います。

人間的に魅力的だから、営業も決まるし、人も採用できるけど、下で働くのはちょっと大変。で、離職率が高いとか、肝心なところで部下に裏切られてしまうとか、そういう上司っていたりします。それを成長機会だと思って部下が頑張るのがベンチャー的ですが、あまりにも部下の気持ちが見えない・分からない上司っていうのはいると思うんです。

で、ぶつかる上司と部下ってのは職場あるあるで、よく見かけたものでした。

これに関しては、部下の立場では、とにかく頑張るか、言葉巧みに上司を巻き込むか、上司のもとから離れるか、それくらいなもんです。できれば頑張って成長しましょう、という綺麗事しか言えないのです。

 

しかし、転職するなど、上司を選べる状況であれば、見極める方法はあります。

それは、その人が「周りが見える人か、自分にフォーカスする人か」を面接で見極めることです。

決して、その人の魅力度や語り口ではありません。この人が自己本位な人かどうかをしっかり伺うのです。お互い夢を語り合う中で、あえてその人の夢と違った方向性を示唆してみたり、「え、それって具体的にどうするんですか?」とか、「失敗したときどうするんですか?」とか、ちと嫌味なことを言ってみてください。

すると、自分の夢とちょっと違うときは「ふーん」と流したり、「あ、俺は、こうこうこうでさ・・・」と押し通してくる人は自己本位な人が多いです。あと、具体的な話や失敗時のリスクマネジメントの話になったりすると、思考停止気味に「いや、No pain, no gainだよ」とか、情に訴えて「やらないでどうするんだよ。俺は君のことを最高に買っている」とか、言ってくる人は、だいたい自己本位です。

上司というものは、「夢」のような抽象レイヤーを考える仕事だけれども、部下というのは現場で具体的にする仕事です。チームにおいて、自分たちに不可能などないと信じて突き進むのは大事ですが、現実の壁やリスクを報告・連絡・相談するのは部下の仕事です。それをスルーする上司は、チームとして壁にぶつかったときに、部下とのコミュニケーションを回避する人間の可能性があります。上司は部下を突き放して考えさせる必要もありますが、「なるほど、そのリスクはあるね・・・君はどう思うの?」とか言える人は、コミュニケーションして向き合ってくれるかもしれません。

 

え、そんな上司ばっかりじゃないか、という意見もあるかもしれません。まあ、ぶっちゃけ、Going my wayな上司にはGoing my wayな部下がつけばよいのです。お互いそうなら気にならないし、そういう部下ならずかずか上司に踏み込んでいけます。あとはあるいは、極端ですが、自分もそうなってしまう(笑)。人間には「周りが見える人と自分にフォーカスする人」の2種類がいるので、致し方ないのです。

ただ、「周りが見える人」こそ、周りが見えすぎちゃって、自分を見失いやすいから、自分が本当は何がしたいか、自分の本当の気持ちを引き出す必要があるんですね・・・本当の問題は、「上司がGoing my wayすぎて困る」ことじゃなくて、そういう上司に付き合いすぎた結果、なんでも「上司を原因」として因果関係を考えるようにならざるをえなくなり、「自分が何をしたらよいか分からなくなってきている」ことだと思います。なので、上司を選ぶシチュエーションであれ、選べないシチュエーションであれ、どちらにしても、自分の本当の気持ちはなんなのか、自問するなり、人に相談するなりしていく必要があるのではないかと思います。

「周りが見える」のも1つの才能ですからね。それを伸ばす方法を考えましょう、ということになります。

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