中国からいらした社長さん。
日本法人を作るということで、オフィス探しにやってきました。
日本企業を相手にする広告制作系の会社を作って、創業数年。北京・上海で既に30名体制となり、日本に進出することになりました。
話を伺ってみると、頭の回転がとても速い。日本語も流暢です。
——「どうして今、日本法人を作られるのですか?」
私の質問に対して、彼は、大変穏やかな物腰で、言いました。
「言い方はあまりよくないですが、いま円安なので、日本人は安いから使いたい。日本人は安くて優秀です」
いまを好機に日本法人を設立するとのこと。
「日本人は安くて優秀」
パンチのある一言で、衝撃を受けました。
10年後、パワフルな中国人経営者の元で、緻密な日本人従業員が働くという構図は成り立ちそうですし、実はなんとなく想定していたのですが、もうその未来は目の前の現実になっているのだと痛感しました。
日本人経営者がうかうかしていると、優秀な日本人はどんどん取られちゃうのだろうな、それが大企業レベルに留まらず、中小・ベンチャーでも進行している。そんな事態だと身を以って知りました。
というわけで、パワフルな経営者目指して、頑張ります!